「ICLを希望して来院したけれど、自分には適応がなかった。」
このようなケースは決して珍しくありません。当院でもICLの適応にならなかった患者様は毎月1割ほどいらっしゃいます。
ICL手術を安全に行うためにはいくつもの適応条件があります。
適応にならなかった1割の患者様のなかで最も多い要因が「前房深度が足りない」場合です。
前房深度とは、ICLを入れるためのスペースのことです。
ICLのガイドライン上では前房深度2.8mm以上を推奨しており、多くのクリニックが2.8mm未満の場合にICLはできないと判断しています。
当院では前房深度が2.6mm〜2.8mmまでの患者様は、慎重に判断をしていますが、適応になる場合もございます。
慎重に判断しなければならない理由、それは眼内の安全を考慮しているからです。
年齢や水晶体の状態、眼の構造などを考慮して判断しています。
スペースが狭いことにより、ICLのサイズの選択が難しい場合が多くあります。
眼に対してICLのサイズが大きすぎると急性緑内障発作を起こしたり、角膜内皮細胞の減少の可能性があります。
逆にICLのサイズが小さすぎると白内障を起こす可能性があります。
これらはスペースがあるかどうかに関わらず起こりうるものですが、スペースが狭いことによりさらにリスクが高まります。
前房深度が2.6mm未満の方や、2.6mm〜2.8mmでもICL手術は危険だと判断した場合、LASIKを推奨することもあります。
LASIKは角膜をレーザーで削ることで近視や乱視を矯正する手術です。
角膜の厚みや近視の程度によっては難しいこともありますが、前房深度が基準を満たさない方でも治療が可能な場合があります。
また、年齢や老眼の程度によってはIPCLやEVOviva、白内障手術を推奨することもあります。手術自体をおすすめしない場合もございます。
当院では、「ICL手術を受けられるか」よりも「その方の眼や手術後の生活で最も適した術式はなにか」を考えながら診療しています。
詳しい検査をもとに、それぞれの患者様にとって最適な方法を提案していきます。
まずは初診適応検査に来院してご相談下さい。


















