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目の疾患について 〜 中心性漿液性脈絡網膜症 編 〜

アイクリニック東京グループでは、様々な目の疾患について、皆様に少しでも理解を深めていただけるコンテンツを用意しました。
今回は、〜 中心性漿液性脈絡網膜症 編 〜 です。

■中心性漿液性脈絡網膜症

【原因・病態】

中心性漿液性脈絡網膜症とは、網膜の中心部である黄斑付近の網膜に栄養分を供給する脈絡膜の血管から血液中の水分がにじみ出て、この水分が溜まることで網膜剥離が起こる疾患です。中心性漿液性脈絡網膜症は通常、片眼に影響を及ぼすことが多いですが、時に、両眼に影響を及ぼす場合もあります。30〜50代の働き盛りの男性に多く見られます。
原因は不明ですが、長期間のストレスや精神的な圧力が関連していると言われています。それ以外には、妊娠時に起こるケースもあると言われています。

【症状】

中心性漿液性脈絡網膜症の症状としては、視力低下は軽度の場合がほとんどで、ものが歪んで見えたり、視野の中心が暗く見えたり、物が実際より小さく見えたりするような症状が出ることがあります。網膜剝離の状態が長く続いたり、再発を繰り返すような場合には、視力の低下が起こることもあります。


中心性漿液性脈絡網膜症についての画像

中心性漿液性脈絡網膜症についての画像

中心性漿液性脈絡網膜症についての画像

中心性漿液性脈絡網膜症についての画像

※出典:日本眼科学会ホームページ

【治療】

中心性漿液性脈絡網膜症は数カ月から半年ぐらいで自然に治ることもあるため、しばらく経過観察を行っていくこともあります。しかし、一旦良くなっても再発することが多いので注意が必要です。水分が溜まっている部分が黄斑の中心から離れている場合は、レーザー治療が行われることもあり、レーザー治療をすることで回復を早め、再発を防ぎます。レーザー治療できない場合は内服薬による治療が一般に行われます。

【総括】

中心性漿液性脈絡網膜症は、原因不明の病気であり、完全な治療法が確立されていません。予防策としては、ストレスの管理や健康的な生活習慣の維持が重要です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠などが大切になります。また健康診断や、眼科で視力等の確認を行うことで、症状の早期発見につながりますし、早めに適切な治療を受けることで、病気の進行を防ぐことができますので、少しでも見え方が気になる方は定期的に眼科を受診して検査することをおすすめします。

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